ブログ小説「優勝請負人」

1983年の夏の甲子園神奈川県予選。
僕の弟なおちゃんは、厚木東のエースで４番として大会に出場。
厚木東は従来女子高だったのが、弟の代から男子を受け入れたので、彼らが男子一期生。
ということは、男子の先輩はいなくて当初野球部も９人集まらなかったので、練習のみの状態で大会に参加できていなかったが、３年目にて部員が総勢15名になったので、初めての大会参加。

その緒戦は、当時の強豪日大藤沢戦。続きを読む

1983年の春のシーズン、昨秋とはうってかわって肝心なところで打てず守れずで、５チームとの対戦が一回りした時点で４敗１分と勝ちなし。

ここは気持ちを入れ替えて、６戦目の大正大戦ではスタメンのうち５人を新入生にしてみた。
古橋（埼玉・所沢高）がナイスピッチングで、なんと１安打の完封。打つ方では４番に起用した小島裕（群馬・前橋高）の２ランもあって、７−０の大勝。

その後、４連勝でこのシーズンは４勝５敗１分の４位。

この頃は、野球は大学で終わりにして、スポーツにかかわりのある仕事（スポーツ用品メーカーとかスポーツ担当アナウンサーとか）につきたいとおもっていたのだけど、あることが転機となってその後の人生が大きくかわることとなる。

20歳の誕生日は、おりえさん、真紀ちゃんたちと一緒に過ごした。
ここで飲酒解禁。（藁）
あまり強いほうではないので、酔っておりえさんにひざ枕キター！

結局、このシーズンは３部で９勝１敗で３部優勝。
僕は打率.505、本１、打点７、盗塁12。投手としては10イニング、１勝１Ｓ。自責点４。
二部との入れ替え戦で国士舘と対戦。続きを読む

開幕から６連勝、優勝マジック２で迎えた大正大戦。
田所の体調が戻ったので、彼の先発で始まる。
初回から上智打線が好調で、いきなり打者一巡の５得点。
田所も気楽に投げられて、結局９イニングを２失点。７−２で勝利。続きを読む

前半の５試合を５戦全勝した後、再び学習院大戦。
先発予定の田所が発熱で、急遽僕が先発投手に。
＜スタメン＞
８鈴木二(1)
４宇野(3)
７東　(3)
５中島(3)
２小林(4)
６芝原(2)
３石橋(4)
９入田(2)
１あさちゃん(2)

久しぶりの先発なので、力加減がわからない。続きを読む

10月に入り、秋のシーズンが始まった。
初戦は芝浦工大戦で1年生の田所が先発完投の３−１で勝つ。
次の大正大戦は岡村が２−０の完封勝ち。
その後の学習院大戦も中野さんと僕の完封リレーで４−０。
一橋大戦も田所−中野さんの継投で５−３。
さらに、順天堂大戦も岡村が３−１の完投勝ち。
なんと対戦相手が一回りした段階で全勝。

自主トレも兼ねておりえさんの実家の沖縄のホテルでバイト中の自分たち。
男衆三人は海の見えない側のよっぽど満室にならない限りは使わない部屋。真紀ちゃんはおりえさんの部屋で寝泊りしていた。

バイトの最終日。おりえさんの部屋で５人集まって打ち上げをした。

それぞれの思いを胸に、秋のシーズンが始まる。

旧ＵＲＬ
http://blog.livedoor.jp/ssasachan/

別にホリエモン騒動で嫌気がさして逃げたわけではありません。続きを読む

1995年１月17日、あの日僕は自主トレ中の沖縄にいた。
僕は、米国から帰国し、今は亡き仰木さんのツテでこの年からオリックス・ブルーウエーブに入団。六甲山のふもとに新居を構えていた。

女房の実家が経営している本島内のホテルで、
女房と娘のさゆりもこの日から沖縄に来るはずだった。続きを読む